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ひみつ」

2013/3/3
品番:KCZK-005
価格:¥2,000(税抜)

装画:森雅之
装丁:森敬太
レーベル:カチュカサウンズ

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1.おばけのピアノ
2.セブンスター
3.夜のめじるし
4.S.F.
5.誤字と脱字のバラッド
6.百万年のピクニック
7.月光密造の夜
8.ざくろの街
9.花百景
10.返信
11.ともす灯 やどす灯
12.ひみつ


澤部渡くんにばったり会ったとき、なぜか「スカートだ!」と叫んだんだ。その後、「騒音歌舞伎(ロックミュージカル)ボクの四谷怪談」で1曲歌ってもらったとき、なぜか澤部渡くんは早めに来て、歌い終わってもまだずっとスタジオにいて、スタジオが好きなんだなと思いながら、くだらない話したり、別の曲のテイクについて、どうだいとか聞いたりして、普通は考えられないくらのスピードで、馴染みの客となってたなあ。機会を愛する男だったなあ。スカートをめくって、ひみつを覗いてみた。短い曲の中で、上下左右、真から後ろへ飛び回る素晴らしいメロディの連続だ。それと例えば「百万年のピクニック」の歌が終わる瞬間の一瞬のコードチェンジがとても重要で印象的なんだ。膝の裏側のようなとこなんだけど。かつてシティ・ボーイ、ハーバー・ボーイ、そしてキャプテン・ヘイトを自称した私はたまげたよ。スカートを自称する澤部渡くんに。
(鈴木慶一 / 音楽家)



スカートをディスクユニオンの店内で最初聴いたときにどこが好きになったかというと、澤部くんの歌がポップな曲に乗ったときの「憤懣やるかたなさ」でした。妙に洗練されたメロディを身もだえながら歌うさまが想い浮かばれ、もっとノイズとかやってないと、きみの魂は救われないでしょ、みたいに思いました。その後、実際にライブを見るとまったくそのような感じで、ぼくは変に納得してしまい、それ以降澤部くんはぼくの心の友であります。この「ひみつ」というアルバムにも、歌になった秘密と歌にならなかった秘密が、たっぷり入っているようです。
(曽我部恵一 / 音楽家)

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